新聞でよく見る用語辞典

住基ネット

「住民基本台帳ネットワーク」の略で、住民票関連の情報を全国の行政機関が共有できるシステム。個人情報が全国どこでも閲覧可能になるため、個人情報保護の観点から反対する個人や自治体も多く存在している。東京都国立市は個人情報漏えいの危険があるとして住基ネットへの接続をしておらず、完全接続を目指す国から是正要求を受けた。これが地方分権の流れに逆行していると批判する声もある。

 

タックスヘイブン

香港やシンガポール、ケイマン諸島など、外国企業誘致のため、企業に対して税制上の優遇措置を与えている国や地域のことです。日本では、法人税の実効税率が25%以下の国や地域を、タックスヘイブンと呼んでいます。多国籍企業はタックスヘイブンに現地法人を設立し、利益を計上することで租税負担の軽減を行っています。このため、近年では各国でタックスヘイブン対策が進められています。

 

モスキート音

30代以上の人間にはほぼ聞こえないと言われる、17キロヘルツ以上の高周波数の音です。聞こえると不快感があるため、モスキート音を発する機械は、夜間や休日の学校や公園にたむろする若者を立ち去らせる防犯機器として、欧米を中心に世界ですでに9000台以上が使われています。日本では東京都足立区の公園で若者による破壊行為が相次いだため、2009年5月から試験的に設置しています。

 

ダビング10

2008年7月から導入された、デジタル放送のダビング(コピー)に関する新しい規制方式です。ハードディスクに録画した番組を、DVDやブルーレイディスクに9回までコピーでき、10回目はムーブ(元データが消滅するダビング)になります。従来の「コピーワンス方式」だと、一度の録画失敗で元データが消滅してしまったため、ダビング10になって録画・コピーが便利になりました。

 

朝読

「朝の読書」を略した言葉で、小・中・高校で毎朝読書の時間を設けてみんなで本を読む活動のことです。1988年に千葉県の船橋学園女子高校(現・東葉高校)で2人の教師の提唱によって始められ、現在では全国25,000以上の学校で実施されています。朝読を実施している学校では、遅刻が減った、国語力が向上した、教室に落ち着きが戻ったなど効用が多く報告されています。